+詩集+

□ No.17 届けられなかった言葉
┗作者 : 孔明さん

昔好きだった人の
古い卒業アルバムを
しばらく眺めていたね
今頃何しているんだろう

おそらくあの時は
二人ともお互いを
好きなんだと気付いていたのに
僕が臆病すぎたんだ

あの時にもっと勇気があれば
何かが変わっていたのかな
誰か僕に教えて欲しかった
あの時どうすればよかったのかを

人を愛することに憧れた
裏切られることに怯えた
二つ目の言葉が今の僕だ
嫌われることに怯えていた

だから僕があの時に
変わろうとしていたなら
今の僕はどう変わっていたの
許されるのならもう一度戻りたい

今更だけど
本当に今更だけど
君のことが一番なんだ
本当に心から好きだよ

本当に今更だから
この言葉は君に
もう届けられないんだね


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