>>空を見上げて交わした誓い<< □第1話 ■隠岐見蔵島 道(たぶん名前あるんだろうな) ばあちゃんに簡単な地図を書いてもらって家を出てきた。 が、 圭介「案の定迷った」 簡単な地図にもほどがあった。田舎なので二回か三回ちょいちょいっと曲がればいけるといわれたので行ってみるとなんのことない。いきなり道がなくなったり山に入ったりと全然わからない。 圭介「とりあえず帰り道は覚えてるけど・・・どうするかな」 っと考えてると、少し遠くのほうに自転車の前でしゃがみこんでる人が見える。・・・女の子かな? 近づいていくとやっぱりそれは女の子であった。ロングのサラサラの髪で風がそよそよと吹くとそれと共にそよそよとなびいていた。 じっと見てると、女の子がこっちに気づいた。 ???「・・・!?」 こちらの存在に気づくとちょっと警戒気味にこちらを向いて ???「あ、あの・・・何か用ですか??」 圭介「いや、困ってたみたいだから・・・どうしたの??」 ???「これ・・・」 女の子が指差した先にはギヤから外れたチェーンが。 圭介「あーなるほど。ちょっとまって」 ???「あっ・・・」 ちょっと女の子にどいてもらってカチャカチャとチェーンを直す。いくらおぼっちゃま学校に通ってたといってもこのぐらいのことはよくやっていた。お手の物だ。 圭介「・・・よし、完成」 ???「あ、もう直ってる・・・ありがとうございます」 女の子はペコっと挨拶をして ???「あの・・・この辺に住んでる方ですか??」 圭介「あぁ、うん。っといっても「今日から」だけどね。引っ越してきたばかりなんだ」 ???「そうなんですか・・・あの、お名前は??お礼をしたいと思うので」 圭介「名前は圭介。風見圭介だよ。お礼なんてたいそうなものはいらないけど・・・ちょっとお願い事が」 ???「・・・!」 女の子がハっとした顔をする。 圭介「・・・俺なんかおかしいこといった?」 ???「・・・っあ!いえいえ!なんでもないですよ♪それよりお願い事というのは?」 俺は頭の上に「?」を浮かべながら 圭介「道に迷ったんだけど中学校の場所教えてくれないかな??」 ???「お安い御用ですよ♪」 その後、道案内をしてくれたが進んでる方とはまったく逆の方向だった。・・・ばあちゃんしっかりしてくれ。 ■隠岐見蔵島 中学校 ???「・・・はい、到着です」 30分ぐらい歩いたかな。ようやく目的地についた。全部あわせると一時間ぐらいさまよってたかな・・・。 圭介「やっと着いたか・・・ありがとう、学校に来るつもりじゃなかったんじゃない??」 ???「ううん、私も学校にいこうと思ってたし丁度よかったよケイくん♪」 ・・・は? 圭介「・・・今なんて?」 ???「だから、ケ・イ・く・んって」 ケイくん。そんな呼び方をするやつは・・・ 圭介「誰だっけ」 自転車とともに崩れる女の子。 沙希「うぅ〜・・・感動的な再開を粉々に・・・私だよ。沙希!麻生沙希だよ!」 圭介「・・・んぁぁあ!沙希か!久しぶりだな!」 マジでわからなかったから変な声を出してしまった。失敬。 沙希「うん、久しぶりケイくん!」 抱きついてくる沙希。 圭介「ちょっ!いきなりなにやってんだよ」 いきなり抱きつかれて恥ずかしくてつい照れてしまう。しかもおなかのちょっと上あたりに当たるやわらかい感触。 ■隠岐見蔵島 中学校2F 廊下 霞「あらあら、正門で抱き合っちゃって」 ■隠岐見蔵島 中学校 自転車置き場 さやか「!?公然の場で抱き合うなんてなにを!」 ■隠岐見蔵島 中学校 グラウンド 歩「あ、あんな所で抱き合ってる男女が」 佳穂「おぉぉ〜!ほんとだ!」 ■隠岐見蔵島 中学校 裏庭 ???「・・・お帰りなさい」 引っ越した初日から幼なじみの一人と再会し、いきなり波乱万丈の予感。 どうなっちゃうんでしょうね? それは、誰にもわかりません。 -1話 終- □ 戻る |