>>を見上げて交わした誓い<<

□第3話


■隠岐見蔵島 中学校 廊下
午後0時40分

圭介「なんで俺が・・・」

今現在俺は学校内の食堂に向かっている。
なんでかって?いや、こういうことがあったわけでして。



■数分前の2-C 圭介の座席付近にて

キーンコーンカーンコーン!←(音量あげすぎで無駄にうるさい)

圭介「(今回ツッコミ多いなぁ・・・)」
裕也「おーっし!飯飯!」

沙希「ケイくん一緒に食べよう〜」

裕也「おうおう、俺も入れてくれよ」

席をくっつけて3人で弁当タイムだ。
ちなみに言うまでもなく俺の弁当は沙希作だ。

裕也「うぉぉ!お前ら弁当一緒(以下略

みんな「おぉぉぉぉ!」


(中略)



中身が同じで騒がれたことは言うまでも無い。


裕也「おっし!食うぞってとこだけどここでじゃんけんタ〜イム!」

圭介「え?」

もう既に食ってた。

裕也「おい!ノリが悪いぞ圭介!ほれ手出せ手出せ」

圭介「たく人が飯を食ってる時に・・・で、なんだよ」

沙希「なんのじゃんけんするの??」

裕也「題して、ジュース買いに行くのは誰だゲーッム!」

圭介「素直にパシりと言えよ」

裕也「ちっがーう!断じて違う!お前はわかって無いぞ圭介!これにはなぁ(以下略)」

沙希「へーそうだったんだ〜」

裕也の説明に妙に納得している沙希。

圭介「いいからさっさとじゃんけんするぞ」

裕也「ふっ・・・そんな調子こいてると負けちまうぞ??」

圭介「・・・こいっ!」

沙希「私も負けないよ〜??」

せーの!

圭介&裕也&沙希「じゃーんけん!」



■元に戻って廊下

圭介「(ってなことがあったわけで・・・)」

腹減ってるから弁当食いたいしさっさと買って教室に戻るか。

ちょいちょいっと小走りで食堂に向かう。

圭介「(この曲がり角の向こうだよな)」

華麗にアウトインアウトで走法!

インにさしかかり!

???「え!?」

コース上に障害物!?

ドンっ!

圭介「どわぁぁぁ!」


???「キャっ!」

・・・声??

圭介「いててて・・・」

ぱっと起き上がるとそこには、


???「うぅ・・・もぉ〜!なにするんですか!」

擬音を使うとしたらまさしくプンプンだ。そのぐらいわかりやすく怒っていらっしゃいます。

圭介「ごっごめん・・・大丈夫?」

???「大丈夫じゃないですよ・・・まったく・・・」


そしてぱっと眼が合う。

圭介&???「!?」

■〜圭介の頭の中〜

廊下走ったのがまずかったかな・・・しかも当たったのが女の子とは。なんかのゲームじゃあるまいしこんな・・・。

その子は制服を見たところ1年生のようだ。
背は小さくてまだ小学生でも通りそうな子だ。

あっ、そうだ。早くしないと弁当食う時間が・・・

■〜???の頭の中〜

あっあれ・・・?よく見ると男前・・・かっこいい人・・・え・・・?これ運命の出会い・・・?ウソどうしよ!?自分に起こるなんて夢にも・・・!



???「あっあの!」

圭介「ごっごめん!先急ぐから!ほんとごめんね!」

ダっと走ってその場を去る。


???「行っちゃった・・・名前だけでも聞きたかったのに・・・」

でもこれって運命だよね??・・・よーし!中学入学してから二日目のチャンス!逃すわけにはいかないぞ私!

???「えいえいおー!」



■2-C教室

裕也「遅いぞ圭介〜」

沙希「お疲れ様〜♪」

圭介「悪い悪い、途中ちょっとな・・・って俺の弁当半分なくなってる!?」

裕也「あぁ、俺が食った」

圭介「きっさま〜!俺の魂を〜!」

裕也「おっおい!落ち着け!俺の半分やるから〜!」

沙希「(わっ私の作ったお弁当をそんな風に言ってくれるなんて・・・キャッ♪←妄想)」


ったく・・・次から次へと色々起こるなぁ・・・。
・・・そういえばあの子名前聞いてなかったな。ちゃんと謝りたかったんだけど・・・この学校にいればいつか会えるか。





■松野家 居間 午後8時 お風呂上りの???


???「裕くん裕くん!」

裕也「ん?なんだ佳穂?」

佳穂「中学入学して早々運命の出会いを果たしましたー!やったー!」

裕也「なにぃぃぃ!男だとぉ!?←(シスコン)」

佳穂「いいでしょー?裕くんも早く彼女つくりなよー?」

裕也「許さん!俺は断じて許さん!←(聞いてない)」




・・・世間って狭いものですね。


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