>>を見上げて交わした誓い<<

□第3話


■隠岐見蔵島 中学校2F 2-C 
午前8時30分



圭介「ってわけでさぁ・・・」

裕也「はっはっは!朝からお熱いじゃねぇか!」

圭介「今の話のどこをどう聞けばそう聞こえる」

朝からここに来るまでの経緯を話すと案の定裕也に笑われた。

沙希「違うよー!だって朝起こすとき私のことおばあちゃんって言うから!」

圭介「なんだお前、そんなことで怒ってたのか」

沙希「そんなことってなによそんなことってー!」


シーン・・・。


圭介&沙希「へ??」


みんな「朝起こすとき??」


裕也「あっちゃー・・・いらんことを・・・←(幼なじみなので別にそのぐらい普通だし気にしない)」

男子A「麻生さんとどういう関係なんだ!?」

女子A「ねぇ、友達?親友?恋人?・・・それとも・・・ただならぬ関係だったりー!?」

みんな「えぇぇぇ〜!?」

沙希がいらんことを言ったせいで教室内大混乱である。

裕也「えぇぇぇ〜!?」

圭介「お前までやるな」

ゲシッ。

裕也「なんで!?」

とりあえず殴っておいた。そしてバタっと倒れる裕也。

沙希「え??私なにかおかしいこといった??」

こいつはこいつで自覚してない!?


ワーキャーウソーマジデー!


■隣のクラスの2-B


さやか「・・・(プチプチプチ←血管切れる音です)」

さやか「むきー!うるさいわよ隣のクラスー!!」

女子B「やばい!委員長を止めて!」

男子B「ラジャー!」

さやか「ちょっと離しなさい!ああいうのは一度ガツンといってやらないとわからないんだから!」

2-B一同「(誰だよ朝から・・・委員長止めるこっちの身にもなってくれよ・・・)」


朝からうなだれる2-Bであった。



■戻って2-C


ガラガラガラっ!

真知子「おはよーってなんだこの騒ぎは!おーい!静まれ静まれ者どもー!!」

ワーワーワー!

真知子「・・・静まれって言ってるだろうがこのク○ガキドモがー!!」(先生として○ソガキはダメなので伏せました)

シーン・・・。

真知子「たくっ・・・なによこの騒ぎは・・・」

女子C「実は・・・(アナッテコーナッテソウナッテ・・・)」

真知子「・・・!?」

キラーンと眼を光らせてこっちを見る先生。

圭介「(俺ピンチ!?)」

真知子「ちょっと〜詳しく教えなさいよ〜♪」


みんな&2-B一同「あんたもかい!」

圭介「(なんで隣のクラスまで・・・この学校こんなんなのか??)」



■気を取り直して朝のHR開始


真知子「ゴホンっ・・・さて、今日から早速授業が始まるわけだが・・・」

みんな「えー!」

真知子「・・・私だって嫌だわよ・・・ずっと春休みでゴロゴロしてるほうがいいしー」

みんな「(ダメだ・・・この先生・・・)」



■場面変わって1時間目。


圭介「(あ、教科書まだもらってないんだった・・・)」

かばんをごそごそあさるが無いものは無い。

圭介「(どうしようかな・・・朝のこともあったし沙希には頼みにくいし・・・」

そう思っているところにドスンとくっつけられる机。

沙希「はい、教科書♪」

圭介「あっあぁ、ありがとう」


真知子「(ほほぅ・・・)」

他の先生の授業なのに教室のドアから覗いている先生。

圭介「(先生・・・授業中にメモとらないでください・・・)」

ひょいひょいっと追い払うしぐさをする。

真知子「(キラーン☆)」

眼を光らせて親指立ててGOODとしてくる。

圭介「(なぜ??)」

沙希「ふふふっ・・・」

その横で笑う沙希。

圭介「ん?どうした??」

沙希「ううん、なんでもない♪」

む、気になるのわかってて言ってるな。

圭介「なんだよ、教えろよ」

沙希「いや、ケイくんすっごい楽しそうだから」





その言葉で気づいた。


学校が始まって二日目。ましてや転校してきた俺が


既にクラスに溶け込んであたかもずっと前からいたかのように。




■圭介、小学校5年の時


先生「じゃあこの問題・・・園田。やってみろ」

園田と呼ばれた生徒「はい」


前に出て黒板に事細かに答えを書いていく。

先生「正解だ戻っていいぞ」

園田「はい」





いや、もちろんあの小学校が間違ってる訳じゃない。学校とはそういうとこ・・・ろなのか??


学校にくるまでにごちゃごちゃともめてた沙希。そんなことはもちろん冗談だってこともわかってる。学校に来てそれを話す幼なじみの存在。そしてちょっとした発言で反応するクラス。隣のクラスまでまきこんで大騒ぎ。変な先生←(ちょっと!私変な先生!?)。

失敬。シリアスなところで変な声が入りました。

裕也「何ブツブツ独り言いってんだ?」

圭介「主人公の勤めだ」

裕也「はぁ??」

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